生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、一般的には「再生可能な、生物由来の有機性資源で 化石資源を除いたもの」をバイオマスと呼んでいます。 バイオマス資源は、再生可能な新エネルギーとして位置付けられており、 CO2排出量削減に有効なことから、国をはじめ各方面においてその利用方法及び普及促進の 検討が進められています。
廃棄物系のもの、未利用系のもの、資源作物系(食用ではなく工業原料やエネルギー原料として 栽培される植物)のものがあります。
バイオマスは、電気や熱などのエネルギー、バイオプラスチックなどの製品、 農作物を作る肥料など、様々な形で利用することが出来ます。
(1)家畜排せつ物法(1999年11月1日施行)
=家畜排泄物の現状=
「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」が2004年に施行され、 年間発生量約8,900万tのうち、約90%が堆肥などの肥料利用されています。 しかし、農産物生産の減少地域や畜産濃密地帯では、輸送性の悪さや窒素などの 成分量等の問題から、家畜排せつ物の有機肥料農地還元は、過剰感が顕在化、肥料販売が 低下しています。農林水産省は家畜排せつ物の高度利用推進の一つとして、 「炭化」による地域循環型畜産を推進しています。
(2)食品リサイクル法(2001年5月1日施行)
=食品廃棄物の現状=
食品廃棄物は、年間発生量約2,200万tのうち、「食品循環資源の再生利用等の促進に 関する法律」が2001年に施行され、肥料や飼料等への再生利用は同法施行時の約10%から 20%に向上しました。しかし、残りの約80%は焼却・埋立処理と推計される為、 2007年12月施行の改正食品リサイクル法では、新しい再生利用として「炭化製品」が 追加されました。
㈱星野環境研究所は、畜産業・食品製造業者に最適なバイオマス 燃料炭化装置を販売しております。処理にお困りの家畜排せつ物や 食品廃棄物を効果的に炭化処理し、資源化することで、地域循環型 畜産の実現、食品循環資源の再生利用が可能です。
(1)地球温暖化の防止
「カーボンニュートラル」な資源なので、温室効果ガス (CO2)の排出を抑制します。
→「カーボンニュートラル」とは?
バイオマスの炭素は、もともと大気中のCO2を植物が光合成により固定したものなので、
燃焼等によりCO2が発生しても、実質的に大気中のCO2を増加させません。
(2)循環型社会の形成
「資源使い捨て社会」から「資源リサイクル社会」への移行を促進します。
(3)戦略的産業の育成
バイオマスを利用した「新たな産業」が生まれます。
(4)農山漁村の活性化
「エネルギーや素材の供給」という新たな役割が期待されます。
※「平成18年度 農林水産省バイオマス・ニッポン総合戦略高度化推進事業」参照。